ブルーマウンテン5種類の紹介
一番左:CEO Donald Salmon 左から3人目がレニー店長
わたしたちジャマイカコーヒー生産者協会(JCGA)とジャマイカの5,000以上の小規模コーヒー農家を代表してご挨拶申し上げます。レニー様の日本でのカフェ設立という大胆なステップに敬意を表します。ジャマイカのブルーマウンテン・コーヒーの80%は、1家族あたり平均2ヘクタール以下の農地で生産されています。これらの農家は、ブルーマウンテン山脈の急斜面で、自分たちの家族に誠実な生活水準を提供するために、多くの農家グループで楽しく働いています。
このような勤勉な農家によるコーヒー生産は、ジャマイカの2つの地域、すなわちブルーマウンテンとノンブルーマウンテンエリアで行われています。ブルーマウンテン地域は、ポートランド、セントアンドリュー、セントトーマス、セントメアリーの小地域で、海抜2000フィート以上の場所にあります。
JCGAの目的と目標は、適切な農業実践と持続可能な農業によって、会員をバリューチェーンに引き上げることであることを覚えておいてください。JCGAは、127年の歴史を持つジャマイカ農業協会と提携しており、ジャマイカのコーヒー農家を代表してロビー活動を行なっています。ジャマイカのコーヒー産業のダイナミックな発展において、女性は直営農家として、またチェリーの実の刈り取りや生豆の選別などの品質管理者として、不可欠な役割を担っています。私たちは、このような貢献にも敬意を表します。
ジャマイカは気候変動にもかかわらず、世界で最も優れたコーヒーを生産し続けています。ジャマイカで生産されるコーヒーの主な品種はアラビカ種で、アラビカ・ティピカ種とゲイシャ種に大きく依存しています。
ブルーマウンテンコーヒーは主に5種類に分類されます。
輸出で最も多いのがNo.1とセレクトです。
No.1はご存知のようにチョコレート風味を感じさせる苦味のない爽やかな酸味の最高なバランスをもつコーヒーです。コーヒーの木の周りには直射日光が当たらないように通常他の農産物を植えます。それはバナナであったり、アボカド、ブレッドフルーツなど収穫が早いものが好まれます。そして土壌を通してそれらフルーツの味がコーヒー豆に移るかのように、ブルーマウンテンはフルーティーな香りと味わいになります。
No.2やNo.3と徐々に豆のサイズが小さくなります。同じコーヒーの木から生産されるのですが、豆のサイズが変わると味も変わってきます。私たち生産者はNo.2やNo.3の方が風味や味覚に安定を感じるため、こちらの規格の方を好みます。
ピーベリーの豆からは、さらにさまざまな種類が生まれます。ピーベリーは、通常対になっている豆の片側が発育しない珍しい豆です。その結果、独特のマイルドな風味を持つ小粒の豆ができあがります。この豆がなぜこのように育つのか、その原因はよくわかっていません。このピーベリー豆は丁寧に選別され、多くのコーヒー通に珍重される品種として販売されています。
そして最後にセレクトです。セレクトはNo.1からNo.3の規格に合格しない豆をミックスしたものです。生産者によってはその割合は異なりますが、私の農園ではできる限りよい豆のミックスをセレクトとして販売しています。セレクトだからといって味が極端に落ちるというものではありません。焙煎技術によって美味しくさせることが十分分かってきています。
これら5種類以外にも、焙煎でしか使ってはいけない豆などありますが、それはまたの機会に。
Jamaica Coffee Growers Association
CEO Donald Salmon