ブルーマウンテンコーヒーとは?
ブルーマウンテンコーヒーはジャマイカの東部にあるブルーマウンテン山脈(ピークは2,256m)の定められた高度(800~1,200m)・エリアで栽培されたもののみブルーマウンテンコーヒーというブランド名を与えられます。ブルーマウンテンブランドはジャマイカ政府農業省JACRA(Jamaica Agricultural Commodities Regulatory Authority)が味やアロマ、サイズといった規格及び品質を管理しています。
同じ規格内にありながらも高度が高ければ高いほどコーヒーチェリーはゆっくりと育ち品質が良くなります。
ブルーマウンテンコーヒーの規格(ランク)は主に豆の色、焙煎品質、香り、口あたり、欠陥豆の許容量率、スクリーンサイズ、水分量で分けられます。一般的にコーヒー豆は大きければ大きいほど高品質とされています。
世界で最も人気のあるコーヒーの種類になると、ジャマイカのブルーマウンテンは、リストの一番上に掲載されます。その甘く華やかな味わい、明るい酸味、苦味のなさで知られる本格的なジャマイカ・ブルーマウンテンコーヒーは、最も希少で高価なコーヒーの1つです。そしてその味は繊細で保存や焙煎方法で味が変わってしまいます。
ブルーマウンテンをジャマイカから輸出するには、ジャマイカ政府農業省JACRAからライセンス認定を受けなければなりません。生産者はJACRAの検査機関に豆を持ち込み、上記の表にある項目の規格テストを受けます。水分量、色、欠陥豆いずれの項目1つでもブルーマウンテンの規格と合わなければ豆は全量、生産者に戻されます。合格すればそのままJACRAから貨物へと引き渡され、生産者の手を加えられることなくジャマイカから輸出されます。
このような手順を経ることで、ジャマイカ国内でブルーマウンテンでない品種が輸出貨物に混入することを防ぎます。
当たり前ですが、弊社はじめライセンス認証を受けた業者も他の豆と混ぜた豆をブルーマウンテンとして販売できません。ブルーマウンテンブレンドとして販売される豆は30%以上ブルーマウンテンを入れなければそのブランド名を使用できません。
気候変動で同じ豆を生産し続けることが困難になりはじめてきています。大雨や干ばつ、自然災害はジャマイカでも起こっています。それでも同じ品質を守るために、シェードグロウン(日陰の下で育てる)など工夫をこらし生産者たちは日々努力しています。